私は50代のサラリーマンです。
管理職と成り、社内でも異例の大出世を遂げました。
今や取締役の候補にも名前が挙がっているほどで、まさに勝ち組の部類に属すると思います。
年収も今や1500万円と、非常に多く妻や子供たちに十分な幸せと何不自由のない生活を与えることが出来ると思っているのです。
私は田舎の出身で非常に貧しい家の生まれでした。
父は家業の農家にほとんど従事せず、仕事は母にまかせっきりで非常に貧しい生活を強いられていました。
高校進学も希望の私立の高校に進学させてもらうことが出来なかったのです。
母の細腕では十分な資金がなく、希望する高校への進学は断念せざるを得ませんでした。
進学したのも公立の所業高校で、先の大学進学は絶望的でした。
このままでは父の人生のようにお先真っ暗だと考え、私は高校を中退し大検を目指すことにしたのです。
大検は想像以上に難しく、困難を極めましたが不屈の精神で乗り切り、見事東京の有名国立大学に入学をはたしました。